第28回公判(2012.2.27) 【被告人質問】
「真実を話してくれませんか」「話してます」 検察側の被告人質問始まる
首都圏で起きた男性の連続不審死事件で、殺人などの罪に問われた木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判の第28回公判が27日、さいたま地裁(大熊一之裁判長)で開かれ、検察側の被告人質問が始まった。木嶋被告は起訴された3件の殺人事件への関与を否定。検察官は「真実を話してほしい」と訴えた。
検察側は、平成19年8月31日に木嶋被告の経済的支援者だった男性が死亡する数日前に、被告が練炭を入手していたと指摘。練炭を使用して男性を殺害したのかと問われると、木嶋被告は「使用していない」と否定した。
また、検察側は東京都青梅市の会社員、寺田隆夫さん=当時(53)=ら男性3人の死亡時期と被告の練炭の購入時期が近接していることを挙げ、練炭を使用して殺害したのかと質問したが、いずれも「殺害していない」と改めて否認した。
この日は、検察官が木嶋被告に対して「被告人質問の内容を遺族に伝えたら、いずれも『真実を知りたい』と話している。真実を話してくれませんか」と訴えかける場面もあった。これに対し、木嶋被告は「話してます」と答えた。