「人にかまってほしいタイプ」知人女性が証言
東京・秋葉原の無差別殺傷事件で殺人罪などに問われた元派遣社員、加藤智大(ともひろ)被告(27)の第14回公判が30日、東京地裁(村山浩昭裁判長)で開かれた。携帯電話サイトの掲示板を通じて加藤被告と知り合い、3回会ったことがあるという女性が出廷、「掲示板に『寂しい』と書き込むなど、人にかまってほしいタイプなのだと思った。会ったときは『1人が嫌だ』などと話していた」と、被告の人物像に触れた。
女性が利用していた掲示板に平成19年の初め頃から加藤被告が書き込むようになったことから交流が始まり、同年9〜10月には、加藤被告が女性宅を3回訪れたという。
女性は「マイナスの発言が多く、自分のことを『キモオタ』(気持ち悪いオタク)『不細工』などと話していた」と証言。事件については、「現実味がわかない。そんなことができる人だとは思わない」などと指摘した。