母親の調書を陳述「心から悔やんでいる…」
東京・秋葉原の無差別殺傷事件で殺人罪などに問われた元派遣社員、加藤智大被告(27)の第13回公判が28日、東京地裁(村山浩昭裁判長)で開かれた。加藤被告の母親が事件直後、検察側に「智大の力になってやろうと思っていたができなかった。心から悔やんでいる」と述べた調書を弁護人が読み上げた。
調書によると、加藤被告は短大卒業後に仙台で一人暮らしをしていたが、借金などを理由に平成18年に実家へ戻った。その後、加藤被告は一人暮らしを再開したものの連絡が取れなくなり、20年に事件が起きたという。
また、加藤被告の小中高校時代の同級生の男性が証人として出廷。男性は「やったことは許されないが、私はまだ彼を友達だと思っている。彼と話がしたい」と話した。
東京地裁は来月8、9の両日に加藤被告の両親への出張尋問を居住地の青森県で行う。加藤被告の被告人質問は、同月27日から行われる予定。