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被害者の心の傷深く

 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、殺人罪などに問われた元派遣社員加藤智大被告(27)=青森市出身=の第12回公判が3日、東京地裁(村山浩昭裁判長)であった。検察側が被害に遭った男性の調書を朗読、今も心の傷に悩まされている状況を明らかにした。

 弁護側が詳しい犯行状況を不同意としたため、それ以外の部分が読み上げられた。男性は出廷しなかった。

 調書によると、男性は当時、交際していた女性とともに現場交差点を訪れたところ、いきなり背中を刺されたという。病院に搬送された男性は一命を取り留めたが、肺や横隔膜などを損傷する大けがを負った。

 2年たった今、刺された傷は治ったものの、男性は「心に負った傷は癒えていない」と強調。人込みを歩くのが怖く、後ろから走ってくる人の足音を聞くだけで体がすくんでしまうという。「事件を突然思い出す『フラッシュバック』の恐怖におびえ、息苦しくなることもたびたび。このような犯行に及んだ被告のことは絶対許せないし、絶対死刑にしてほしい」とした。

 また、けが人の救護に当たった男性と、目撃者が証人として出廷。それぞれついたて越しに「やったことは決して許されない」「被害者や遺族に対し、しっかり償ってほしい」などと被告に訴えた。

 加藤被告は目の前のノートを開くことなく、終始うつむいたまま聞いていた。

 28日の次回公判からは、弁護側が請求した証人の尋問などが行われる。

⇒第13回公判