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(1)「尻をなで回すように触っていた」警察官にウソ申告

甲南大学法学部で法律を学んでいた学生が引き起こした前代未聞の痴漢でっち上げ事件。果たして真相は−。

大阪地裁704号法廷。丸刈り頭で黒い上下スーツに白いワイシャツ姿の蒔田文幸被告は午前10時に入廷。か細い声で『失礼します』と会釈をした。背が高く細身の蒔田被告の顔色は青白い。痴漢でっち上げや強盗未遂をした犯人とは思えない容貌(ようぼう)。樋口裕晃裁判官に証言台の前に立つよう言われ、名前などの確認が行われた。

蒔田被告「まきた、ふみゆきです」

生年月日や現住所を答えた後、裁判官に職業を聞かれると…。

蒔田被告「以前学生でしたが、退学処分になり現在無職です」

裁判官「では検察官、起訴状を朗読してください」

検察官「被告人は30代の女と共謀の上、平成20年2月1日午後8時48分ごろ、大阪市阿倍野区内の大阪市営地下鉄の駅長室において、痴漢発生の通報を受けて駆けつけた大阪府阿倍野警察署地域課の警察員らに対し、地下鉄御堂筋線で乗り合わせた乗客である会社員の男性が女の体に触った事実はないのに会社員の男性が刑事処分を受けることを認識しながら、女が『近くにいた男が服の上から私の下腹部やお尻を触ってきました』と申し向け…」

蒔田被告が「女のお尻を触っていました。なで回すように触っていました」などと虚偽の申告を警察官にした場面の朗読が続く。蒔田被告は証言台の前で検察官から渡された起訴状に目を落としたままじっと聞き入った。

検察官「『あの男が痴漢の犯人です』と申し向け、会社員の男性が大阪府迷惑防止条例違反をしたとの虚偽の被害申告をし、人に刑事処分を受けさせる目的で虚偽の申告をしたものである」

検察官は続けて蒔田被告と女が美人局(つつもたせ)をした余罪、強盗未遂事件についての起訴事実を朗読する。

検察官「被告人は、女と共謀の上、女がインターネットの出会い系サイトを利用して誘い出した別の会社員の男性に因縁をつけて金品を脅し取ろうと企て、平成20年1月30日午後5時30分ごろ、大阪市中央区所在の駐車場において、男性に対し被告人が『お前だれやねん。おれの女に手を出しやがって』などと怒号しながら、男性の顔面、腹部を拳で殴打し…」

蒔田被告が暴行を加えながら男性のポケットに手を入れて無理やり金を奪おうとした事実を読み上げ、罪状認否に移った。

裁判官「起訴事実について何か述べたいことはありますか」

蒔田被告は少し間を置き、聞き取りにくい小さな声で答えた。

蒔田被告「事実に間違いありません」

弁護人は、蒔田被告が取り調べ中に痴漢でっち上げの犯行を自白したことで刑の減免になると述べ、強盗未遂事件については被害者を抑圧して強取しようとしたのではなく、恐喝にとどまることを主張した。

⇒(2)「ちょろいから任せとけ」「自首取り消せ、家族殺したる」