痴漢でっち上げ事件 元甲南大生に懲役8年求刑
大阪市営地下鉄の電車内で今年2月、会社員の男性が痴漢にでっち上げられた事件で、虚偽告訴などの罪に問われた元甲南大生の蒔田文幸被告(24)の論告求刑公判が25日、大阪地裁(樋口裕晃裁判官)で開かれた。
検察側は「正当な痴漢の被害申告に多大な影響を与える悪質な犯行」として懲役8年を求刑、弁護側は情状酌量を求めて結審した。判決は10月24日。
蒔田被告は最終意見陳述で「私の一連の卑劣な行動で被害者の方々に多大な迷惑をかけました。今後は社会のためにまじめに生きていきます」と涙を流しながら述べた。
起訴状によると、蒔田被告は共犯の女(31)=懲役3年、執行猶予5年の有罪確定=と共謀。2月1日午後、地下鉄御堂筋線の電車内で会社員の男性を痴漢にでっち上げ、同駅駅長室で男性を痴漢の犯人として警察官に虚偽申告するなどした。